行政書士レイ国際法務事務所

ハラールとハラーム

14/03/03

こんにちは。行政書士の東麻未(ひがしあさみ)です。

お知らせにも掲載させて頂きましたが、ハラール管理者講習を修了しましたので、みなさまにもこちらのブログで、定期的にハラールについてご案内させて頂きたいと思います。

イスラム教徒の方が、豚を食べたり、お酒を飲んだりしてはいけないということはご存じの方も多いかと思います。その他にダメなものはあるのだろうか、食べ物の他にしてはいけない行為等あるのだろうか、イスラム教徒の方を接待する際には、大変気になるところだと思います。

「ハラール(許されたもの)は明らかであり、
ハラーム(許されないもの)は明らかである
そして、それら2つの間にはシュブハ(疑わしい)ものがある」
(預言者ムハンマドの言行録・ハディース)

例えば、野菜、果物、海鮮等はハラールな食品で、食べることができます。犬や豚は、ナジス(不浄なもの)とされ、ハラームな食品で食べることができません。これらは明らかなので分かりやすいですが、問題はシュブハ(疑わしいもの)です。

シュブハ(疑わしいもの)の代表例は、イスラームの原則に則った屠畜(とちく)方法がとられていない牛肉や鶏肉です。ハラールな食肉処理の方法というのがあるのですが、それに則った方法で処理されていない肉は、牛や鶏でもハラームな食品となります。

しかし、牛肉か豚肉かというのは見れば分かりますが、ハラール屠畜がされているかどうかというのは、スーパーに並んでいたり、お店で出されてしまえば分からないですよね。
そのような食品には、ハラール認証が必要になってきます。ハラール認証がされたものは、ハラールな食肉処理がされている証明となりますので、イスラム教徒の方は安心して食べることができるのです。

シュブハ(疑わしいもの)の問題は屠畜方法以外にもありますので、またご紹介させて頂きたいと思います。